和歌山県海南市下津町の一隅に女良と呼ばれている地域があります。
女良地域は大崎・丸田番地にまたがった場所にあり、正式には存在しませんが、
昔から生活を共にする集落として形成されてきました。
『女良』とは山の側面や傾斜地又は、山腹等を表す地名語でもあり、
その言葉通り集落の周りには段々畑が広がっています。
下津町女良地域は和歌山県西部に位置し、三方を100〜200mの山に囲まれています。
年間平均気温は15度前後、年間降水量は1500mmと温暖な気候はみかん栽培に最適な気候に恵まれ、
現在、38戸でみかん栽培を主とした農業を行っています。
栽培するみかんは蔵出しみかんと呼ばれるものが多く、山小屋で木箱にいれ土壁の倉庫で貯蔵する
品種が主体です。
高齢化と担い手不足による耕作放棄地がこの5年で増し、その場が鳥獣の住処となり
対策に追われると言う、悪循環になりつつあります。
農業を続けていける環境を守ること、
そして『みかん農家を継ごう』そう思える場所にする事が今後の課題です。
取り組みの一環として、
2015年から景観作りにひまわり畑を作り、農産物の加工・販売にも取り組んでいます。